着ない服を着る人へ。
を、コンセプトに始めた新しいブランド
from clothes(フロムクローズ)
50代以上の人たちは
華やかだったバブルを経験したことのある世代。
この世代はいいものを着て、いいものを身につけ
美味しい食事も当たり前。
会社でも使える経費がたくさんあった世代。
その「いいものを着て」というところに着目しました!
この頃のお洋服は今考えるとかなり高額!
高級ブランドの商品を背伸びして買っていた世代。
今も捨てられずにクローゼットに寝かしている世代でもあるんです。
いつか着る機会があるかも・・・
たしかにファッションは巡り巡ってトレンドがやってきます。
が、全く同じ訳ではありません。
やっぱり、それなりにデザインが変わってしまいます。
さらに困ったことは、
その当時から体型が変わってしまっていることです。
中にはがんばって体型が崩れないように
努力している人もいらっしゃいますが
多くの人はどこかの時点でできなくなってしまってます。
だから、私たちはその当時のものをそのまま着るってことは
できないことが多いのです。
ところが、世代を超えて
2世代、3世代変わると
古いデザインを「かわいい」「新しい」「レトロ」
など、そのお洋服を見る目が変わります。
そして何より、
それを着た若者がとてもかわいいのです!
ということで、
思い切って対象を「学生」にしました。
現役学生たちにそれを伝え、そして共感をいただき
活動が始まりました!
しかし、その共感が
もしかすると一部のものかもしれません。
そうなると、このブランドは難しくなります。
それで、学生たちに集めた着ない服を見てもらって
どういう反応を示すのかのテストパターンとしての
POP UP SHOPをすることにしたのです!
価格はとってもシンプル。
ワンピース 3,000円。
単品スカート、パンツ、シャツ、ニットなど 3,000円。
スーツやアンサンブルなどのセットアップ 5,000円。
これだけ。
わかりやすいでしょ!
買いやすいと思うのですが
果たして本当にそうなのか、どうなのかは
テストしてみなきゃわからない・・・
コロナ禍の中、
それも緊急事態宣言中での開催となりました。
感染防止対策をしっかりと徹底した上での開催です。
準備に準備を重ねて漏れのないようにすることで
安心して楽しんでいただけることになるからです。
集客も学生さんたちにお任せしました!
お客様の接客時間を約1時間として7部構成とし
それぞれの部に5〜6名集客。
目標40名。
結果、47名の参加予定で
実際参加されたのが44名。
前夜からの雨にもかかわらず
この集客力は、すごい!!
フロムクローズの学生のメンバーは7名。
それぞれが友達に声をかけて集めてくれました。
50〜60名に声をかけて
来てくれたのは10名くらい、らしい。
15%ー20%。
ということは少なくとも300名くらいには
声をかけてくれているってこと。
これってすごくないですか?
その声の掛け方も「時間ある?」から始まって
フロムクローズの話をしっかりしての集客まで
本当にそれぞれで個性的。
来店いただいた方同士が、実は以前会っていたり
その場でお友達になったりして
とても和やかで楽しい雰囲気でいっぱいでした!
ひとりが試着を始めると
また、ひとり、
また、ひとりと続きます。
そして、試着室からでてきたら
「かわいい〜」
「似合ってる〜」
そんな声を掛けられたら
その気になってしまう!
なんと!
買っていただいたお洋服で
モデルをしてくださるお客様も続出!
お客様の幅の広さがすごい!
メンバーに言ってたのは
無理強いしないこと!
お洋服に興味なくても
友達に声をかけてもらって会いに来た人もいる。
それだけでもわざわざ足を運んでくれたことに感謝!
だから、お洋服は二の次。
フロムクローズはただお洋服を売るブランドではありません。
着なくなったお洋服でも
世代を超えても着てもらえるほど
その状態がいいものだけをセレクトしてます。
ただお洋服を売るのではなく
お洋服を大切にしてもらえるよう
着るにもコーディネートはどうしたらいいのか、
ちょっとしたポイントはどうしたらいいのか、
そのお洋服を着たときのワクワク感を感じてもらうこと!
そうすることで
お洋服は新しい「命」を与えられると
私は信じています。
お洋服は人が着て、初めて「服」になるんです。
着てくれる人のいるお洋服は
幸せなんです。
クローゼットに入ったままでは可哀想。
だから、フロムクローズは新しい持ち主探しの活動です。
ご来店されてお客様がお帰りの際に
「楽しかった〜、来てよかった〜」って
たくさんの人が言ってくださいました!
これほどの嬉しい言葉があるでしょうか?
さらに
「毎回来たい!」という方もいて
今回のPOP UP SHOPはやって大正解だったことが
はっきりしました!
全部の部が終了し、
反省会をしたときに「POP UP SHOP 全国都道府県での制覇」が
目標となりました!
ごらんくださいね!
さて、今回思いの外たくさん売れたので
新しく商品を仕入れる必要性が浮上してきました!
ここでフロムクローズなりの
新しいビジネスモデルを作っていきたいと考えてます。
全国にこの活動が広く知られるようになると
アパレル業界の今までのシステムを
少し見直す機会を作ることができるのでは・・・と思っています。
たくさん作る時代は終わったと考えてます。
違う形を模索してもいいのでは・・・
長くアパレル業界を見てきた私からの提案です!